スターバックスがAT&Tと提携し、同チェーンにおいて、1日2時間までの無料インターネット接続サービスを開始することになりました。
使い方は次の通りです。
まず、リチャージ(カード残金の増額)可能な同店のプリペイド・カードであるスターバックス・カードを同店舗で1枚購入します。次に、オンラインでスターバクス・リワード・プログラム(無料)に入会し、それから1か月に1度以上同カードを使用するか、あるいはリチャージをします。
これで同店内にあるWIFIホットスポットを1日2時間まで利用できるようになります。スターバックス・カードはオンライン経由で、最低5ドルからのリチャージが可能です。また希望すれば、毎月一定額を自動でリチャージすることも出来ます。つまり、スターバックス・リワード・プログラムに入って、1か月に1度、自分の飲むコーヒー代金として5ドル分のリチャージをしていれば、誰でも同店で、お茶のついでにネットへのアクセスが出来るというわけです。
もともと、スターバックスは長期にわたりT Mobileと提携関係にあり、同ネットワークのデータプランに加入しているユーザーは、契約内容に応じた時間だけ、スターバックスのホットスポットを利用することが出来ましたが、それはあくまでも、T Mobileユーザーに対して、ホットスポットを開放しているだけに留まっており、T Mobile自体の通信会社としてのシェアを考えると、スターバックスそのものの顧客数の増大には限界があったのではないか、と想像できます。
また、データプランの価格帯も使い放題で月30ドルと、ヘビー・ユーザーは別として、割安感は全くありませんでした。
そういう意味で今回のスターバックスの動きは、ホットスポットを事実上無料開放することにより、リピーターの顧客を確保したいという同店の思惑が明確に打ち出されており、今までのものとは根本的に異なるものと言えるでしょう。
「原油価格が上昇を続ける中、あなたは日常の生活で何を諦めますか?」というアンケートの答の中で、最上位に位置していたのが「コーヒー」でした。そんな状況下、スターバックスが打ち出したこのサービスも、苦肉の策の1つ、と言えるのかも知れません。